広域副専攻数学

学部を問わず、甲南大学全学の学生に、幅広く数学という学問を伝え、豊かな教養を身につけることを目的とする。



講義の目的

世間一般には「数学は理系の中心科目」と思われている。それは計算術や記号法という数学の一側面が強調された結果であって、もともと数学はきわめて思想的な学問である。本講義では数学の思想的文化的側面を、歴史的発展に沿って紹介する。講義を聴くにあたって高校数学の基礎学力は必要としない。理系の学生はもちろんのこと、数学嫌いを自負する文系の学生にもよくわかり、数学の思想と考え方が身に付くことを目的とする。

授業内容

1. オリエンテーション
2. 数学の発祥(古代エジプト)
3. マテマタからマテマティクスへ
4. ギリシャ数学3大難問
5. パラドックス
6. ハノイの塔
7. 方程式の解法
8. 非ユークリッド幾何学の発見
9. 微分積分学の形成
10. 円周率
11. 和算
12. プラトンの多面体
13. 集合論
14. 空間の次元と結び目
15. まとめ
16. 試験

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